2008.11.24

『大震災への挑戦(ボランティア活動のために)』 ②

(『大震災への挑戦(ボランティア活動のために)』 ① よりつづき)
 
その状況を踏まえて、蒲田消防ボランティアの会が、ボランティアマニュアル作成委員会を立ち上げて、簡単明瞭なマニュアルの作成を試行錯誤しながら作っています。その第一弾、第二弾は、必要書類や文具と一緒に消防署の許可を得て、『手提げマニュアルボックス』として消防署の受付に配置して頂きました。

先日の訓練で、一番に参集されたボランティアは、受付に参集報告をすると、受付の消防署員よりその『手提げ参集マニュアル』を渡されただけで何も言われなかったので、ただそれを持って次の人が来るのを待っていたそうです。何人かの人が集まったときに、誰かがその『手提げマニュアルボックス』を開いて使うことを教えてくれて、初めて参集受付を開設した。と、聞きました。

『手提げマニュアルボックス』を手渡した消防署員は、一番最初に来た災害時支援ボランティアにそのボックスを渡せば、ボランティアは自発的に任務を開始すると聞いていたのでしょう。マニュアル作成委員も、そう信じていました。まさか、『手提げマニュアルボックス』を渡されたら中に何が入っているか開けて見て、その中の指示に従ってくれると思いこんでいました。
今後は、この点を反省し、ボックスの表裏に大きく『開封して、マニュアルに従え」などと明記しよう。などを検討しています。また、より簡単明瞭な文章。それと解説書など。優先順位を決めて、単純な文章などを心がけて行きたいと思います。

マニュアルは、災害時支援ボランティアテキストである『大震災への挑戦(ボランティアの活動のために)』を熟読し、理解していれば読む必要はないのです。最初に到着した人が、落ち着いて活動できるように活動を補うために準備したものです。

災害時支援ボランティアは、ボランティアテキストを読み自習するだけでなく、消防署にも体験訓練だけでなく、テキストの中身の講習をしていただけるよう働きかけていきたいと思います。
 

2008.11.24

『大震災への挑戦 (ボランティア活動のために)』 ①

東京消防庁災害時支援ボランティアに登録するには、ある一定の資格を有しなければいけません。その資格については、東京消防庁のホームページを参照して下さい。
その登録が済むと、最初に『大震災への挑戦 (ボランティア活動のために)』という災害時支援ボランティアテキストを渡されます。それは、平成8年8月に発刊され、その後何回か増刷され最近のは、平成14年2月に増刷されたものがあります。
(私の手元には、平成8年版と14年版があります。)

第1章 震災とボランティア
第2章 東京消防庁災害時支援ボランティアマニュアル
第3章 災害時支援ボランティアの活動技術
第4章 災害時支援ボランティアの活動技術(予防編)
第5章 消防活動支援のための基礎知識

以上、5章からなっています。
この目次の最後に『このテキストは、皆様方に災害時支援ボランティアとして消防活動の支援をしていただくうえで必要な知識をまとめたものです。今すぐ来るかもしれない知れない大地震に、一人でも多くの人の命を救う活動ができるよう、日頃から訓練していただけることを期待します。』
この言葉は、平成14年版に挿入されていました。平成8年の発刊版にはありません。

また、平成8年版の冒頭には、当時の消防総監 小宮多喜次氏の『発刊にあたって』が掲載されています。その最後に、「ボランティアの皆様には、この冊子を通じ、消防についての理解を深めていただき、活動能力向上の一助となれば幸いです。」とあります。

私達、災害時支援ボランティアは、このテキストを登録したときだけ読むのではなく、熟読することが必要です。例え訓練でも、それが災害時でも消防署に参集する際には必携しなければいけません。
そして参集からチーム編成、活動開始から終了、活動報告そして解散までの流れを頭にたたき込んでおきましょう。それは実際の活動時にテキストを開いて行動する暇はありません。それでも必携すれば、忘れたときに必要な頁をめくれば思い出します。骨折した傷病者がいたとき、そばに添え木が無ければテキストで固定することも出来ます。

このテキストを熟読していれば、消防署に参集したとき誰もが、自発的に『参集受付』と『災害受付』を設置し、暫定スタッフチームが参集者を受付、災害情報を収集して、署隊本部に報告します。その後、コーディネータやリーダーが参集してボランティア本部を立ち上げて、チーム編成を実施。各活動を開始します・・・・・・・過去の訓練で参集訓練が、マニュアル通りに進んだことは一度もありません。それはマニュアル通りには現実は進まないのです。

(『大震災への挑戦(ボランティア活動のために)』 ②につづく)





2008.11.24

大田区糀谷地区防災訓練 ①

11月16日午前9時~11時半 (仮称)東糀谷四丁目防災公園予定地にて、大田区東地域行政センター管内の10の自治会・町会と防災機関(消防・警察・自衛隊など)、民間協力団体が協力して参加しました。

災害時支援ボランティアは、蒲田消防署の蒲田消防ボランティアの会から9名と矢口消防署から1名、計10名が参加しました。
訓練会場の訓練開始は、9時からですが、蒲田消防ボランティアの会では、震災時を想定し、蒲田消防署の参集時から訓練を開始しています。

蒲田消防署集合8時15分(蒲田消防署災害時支援ボランティア9名が参集)。
 参集メンバーは、コーディネータ2名、リーダー3名、ボランティア4名(うち女性2名)。
参集者を確認。
今回の活動任務は、消防演習時に倒壊家屋の瓦礫に挟まれた人を救助班が救出それを担架搬送班が、現場救護所へ搬送。トリアージ後、スーパーアンビュランス(大型救急車)まで搬送することです。
救助班は、当会副会長のOOコーディネータをチームリーダーとしてKWリーダー、YSリーダー、MYボランティアと現地合流の矢口署のボランティア(女性)の5名で編成。
担架搬送班は、当会事務局長のKAコーディネータをチームリーダーとしてSZリーダー、応急手当普及員のISボランティア、女性のSSボランティア・SBボランティアの5名を編成した。
その後、現地までの道順を消防署壁に貼られた大型地図で確認。救助班は、破壊資機材による目の損傷を防ぐゴーグルを着用し、8時30分蒲田消防署を自転車にてチーム毎に出発した。
  あいにくの雨の中、訓練は開始されました。
当日は、訓練開始一時間前には、土砂降りの雨が降り訓練開始が降り危ぶまれましたが、開始直前に小雨に変わりました。(今回は、消防署や町会の単独訓練ではなく、警察署・自衛隊など事前の準備も大がかりで安易に中止に出来ず、土砂降り雨の中でも、訓練は開催されたようです。
(写真提供は、東京法規出版さん。文中の人数は、コメント「なまず」さんのご指摘により訂正してあります。)

2008.11.22

大田区糀谷地区合同防災訓練を振りかえって!

先日の訓練について私なりの感想を申しますと、残念なことにイベント化しすぎると思いました。
あの訓練は、大田区の主催で防災課とまちなみ整備課が企画したものです。
その他、蒲田消防署・警察署(機動隊?)・自衛隊(練馬駐屯地)、蒲田消防団第3分団、周辺町会市民消火隊、周辺10町会と周辺公共施設、そして蒲田消防署災害時支援ボランティアなどが参加しました。

災害時に対応するのに必要なことは、発災後まず自分が生きていて、自力で脱出し、自力で動き、家族の命を確認し守ること(『自助』)隣近所や町内会などと助けあって困っている人を助け出す(『共助』)。
国(内閣府・総務省・国土交通省。自衛隊・海上保安庁など)や地方公共機関、警察・消防機関、消防団、災害時支援ボランティアが組織的に救助救出をすること(『公助』)。です。でも今回の訓練は、『自助』『共助』『公助』のうちの『共助』と『公助』がメインのような気がしました。
私がイベント的な防災訓練で心配なのは、一般住民が大災害時に上記のような機関がすぐに助けに来てくれると錯覚することです。自分たちは、ただ助けを待っていれば助けてもらえると思ってしまうこと。避難所で横になっていれば、誰かが食糧を運んできてくれる。ボランティアが、何もかもしてくれる。と、思わせるような訓練は、返って危険な気がします。そして防災訓練の最後に大田区長や主催者側は、「消防機関など公共機関は直ぐにはこれない。だからこそ町会や市民消火隊など身近な組織の活躍が重要です。」とか言います。でも、国や地方公共機関なので災害時の訓練を仕事として日々している人たちです。しかし、住民が組織する自主防災組織や市民消火隊などは、地域によって活動の仕方が違い、周辺地域との合同訓練などもなく、交流も希薄、災害時にどれほど機能するでしょうか。とくに発災直後は、役には立ちません。

まず自分が生きていること。自分が怪我などしないこと。それが出来ないと家族を救えません。
そのためには、住宅内で死なない。それをアピールすることが大切です。火災報知器や着衣火災(防火着)の説明はありましたが、もっと屋内での事故。家具の転倒やテレビの落下、ピアノが横に移動するなど、地震時の家屋内で死亡する危険性を説明して欲しいです。
ご存じのように阪神淡路大震災では、死者6,700余名の内、約90%近くが発災後22秒で亡くなられた聞きました。それも半分近くの方は、即死です。それは住宅内の家具の下敷きによる圧死です。それ以外の方は、家が揺れて倒壊した家屋や建物、避難中の壁や塀の下敷きになった方々です。
私の知人で当時80歳近くの老人が、一人で店の二階で寝ていると雷が落ちたような音がして、枕元の懐中電灯を点けて見ると自分の布団のすぐ左側に、テレビ台の上にあった大型テレビがテレビ台から落ちて布団に並んでいたそうです。後数㎝左側にいたら死んでいたと聞きました。その後、外に出ようとしましたが、階段が壊れて逃げ出せず途方に暮れていると、近所の人たちが運び出してくれたそうです。

震災の現場にテレビクルーが入ったのは、翌朝です。クルーが倒壊家屋から、砂だらけの人を自衛隊が助け出すのを何度もテレビで見ました。でも、震災直後の火災を消したのも、倒壊家屋から人を助け出したのも、80%は地元住民だったのです。それが『自助』『共助』なのです。
ここの訓練で塀を破壊する訓練がありましたが、あれは災害時に消防署が住民に貸し出すモノです。各町会にも大田区が貸与或は、支給しています。それで『共助』させるためです。そうは言っても消防署に地域の方が烏合の衆のように殺到したら、一度に集まってきて資機材を持っていっても、混乱するばかりでしょう。
そんな発想から災害時支援ボランティアは、創設されてと聞いています。『共助』の強化、住民が烏合の衆にならず、消防署の手助けが出来る集団として働かせるためです。

訓練会場の初期消火ブースでは、消火器の訓練がありました。消防署では、訓練用の消火器を沢山用意して住民に訓練をさせていました。訓練は、自分の手足を動かして、実際に触れないと災害時には役立ちません。今回の訓練でレスキュー隊が大活躍していても、災害現場で消防隊やレスキュー隊が来るまでじっとしていようと思っていたら助かる命も助かりません。まずは火災を周囲に知らせ、消火器で消す。消えなければ消火栓で消す。次に何をどうしたらいいか。そういう訓練をしないといけないと思います。それから煙体験は大型です。起震車は、東京消防庁の新型です。出張型の防災訓練として出来ることは何でもしてくれたと関心します。でも、これで納得せず、あの訓練に参加した住民には是非一度都内三カ所にある東京消防庁防災館。特に本所防災館の起震室で震度7直下型地震を体験してもらいたいと思います。転んだら最後、揺れが収まるまで人は何も出来ないということを知ってもらいたいと思います。

今回の訓練は、防災意識高揚としては有意義だったともおもいますが、災害時には『公助』を待たず『自助』『共助』を体験させることが大切と思います。だから、今回の防災訓練は百貨店的防災イベントとだったような気がします。雨が降っていなければもう少し、違ったことが出来たかもしれません。それが出来なかったことが残念です。でも、災害がいつも天気の良い日に起こるわけではないので、これも一つの訓練として役立ったのかもしれません。

私達、災害時支援ボランティアの存在は、『共助』と『公助』の間に位置しますが、発災後から消防署に参集するまでは『自助』であります。私達を含め全ての方に、『自助』をどうしたら良いか。学んでいただき、“即死”を減らし、『自助』出来る方を増やし『共助』できる人材を育て、『公助』の手伝いができる災害時支援ボランティアを増員していきたいと思います。
 

2008.11.03

★ 地域防災力 市民消火隊訓練成果発表会

11月2日(日) 第12回 六郷自治会連合会市民消火隊訓練成果発表会が、大田区南六郷二丁目35番先
 多摩川六郷橋緑地にて開催された。
参加町会自治会は、15団体。ポンプ隊は、C級可搬ポンプ15隊。D級可搬ポンプ8隊。

私は、D級可搬ポンプの指揮者です。D級は、指揮者のほかに1番員と2番員の3人で構成されたいます。
C級可搬ポンプは、指揮者を入れて5人で操法を行いますが、D級はC級の3分の1ぐらいで一人でも運べる
サイズです。(詳細は、10月5日 ★地域防災力 市民消火隊操法発表会をご覧ください。)

消防署の方から、「災害時には多少の大声では周囲の音に声が消えてしまう。だから、ポンプの指揮者は、
腹の中から声を出さなければいけないよ。」と、教えて頂きましたので、前回よりも大きな声を出すように
心がけて指揮をしました。

D級の指揮者のセリフは以下の通りです。(地域や隊によって若干違いがあります。)
係官から「操法開始!」と指令がでると、1,2番員の横に並んだ指揮者は「よし!」返事をしてポンプ2m前に
駆け出します。ポンプを挟んで1,2番員と対峙すると「集まれ!」と号令をかけます。1,2番員がそれに「よし」と
答え一歩前に出て整列。指揮者は「番号!」。1,2番員は順に「イチ!」「ニ!」 指揮者は静かに回れ右の姿勢、
そして町会長に向かって駆け出します。
町会長の手前で静かに止まり、敬礼。「○○町会市民消火隊は、ただいまから基本操法を開始します!」
敬礼。回れ右、ダッシュ。
ポンプ前に戻ったら1,2番員に向かって
「ただいまから、基本操法を開始する!」「テーーーイ(定位置)にツケ!」。
すると1,2番員はポンプの両側にそれぞれ付き双方をにらみます。
続けて指揮者が「火点は、前方の標的!」「ソーーーサーーー(操作)、始め!」
指揮者は、ポンプの吸管の留め金を外し、1,2番員が吸管をポンプ後方に伸ばすと、ポンプ横に走りより、
筒先と二本巻きのホースを持って前方に走り出します。

・・・・・・・続きは、次回へ。