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2009.12.05

マンション・集合住宅の防災訓練考①

“地域防災力”というと、消防団・自主防災組織・市民消火隊などが、頭に浮かびます。
しかし、地域には集合住宅やマンションも増加しています。このマンションの防災力に注目してみましょう。

マンションには、20軒ほどの小規模から大規模なものまで多種多様。
今回は、私の住む中規模マンションの防災訓練の様子をご紹介します。
今後は、友人知人のマンションの防災訓練や防災装置、防災の取り組みなどを紹介します。

それでは、平成17年の訓練の様子を振り返ってみよう。

『某マンションにおける防災活動の事例』 (大田区内 9階建て 49室)

★防災訓練
マンションの防災訓練は、法的には通報・消火・避難訓練で良い。
今回紹介するマンションは、平成6年竣工の翌年から防災訓練を毎年実施している。防火管理者は、訓練計画書を蒲田消防署予防課に提出。その内容に則しながら、実施していく。

当初の訓練は、消防署に指導をお願いした。それは、電話による通報訓練、訓練用消火器による初期消火訓練、心肺蘇生訓練だった。しかし、よそで本当の火災が発生すると、消防隊はその場から出場してしまい、その後の穴埋めに困ったことがあった。
それから何年かは訓練用消火器を借りての自主訓練を実施した。
このほか、マンション外(消防署内)で救命訓練(三角巾、心肺蘇生法)や町会の防災訓練に参加したこともある。しかし、マンション内で訓練をしたほうが、本格的実践的な訓練が出来ると参加住民からは好評だった。

さらに災害は、地震や火災だけではなく、怪我や病気などもあり、それにも対応できるように訓練したほうが良い。
マンション内の防災訓練はマンション住民の顔や名前を覚える機会にもなる。それは住民間の信頼を生み、それが互いを思いやる心を生み、協力して防災や減災(災害を減らすこと)が出来るようになる。そしてマンション内で知らない人を見分ける防犯にも繋がっていくのである。

① 避難誘導訓練 

《管理員室》 ←全室同時に避難誘導放送実施!


訓練用 放送連絡要領
(ゆっくり、はっきり、大きな声で) 
「こちらは、1階 管理員室です。これより防災訓練の放送を行います。」(繰り返す)
(一拍あける)「訓練 訓練。」
(一拍あける)「ただいまの地震により東側、お隣の家屋から火災が発生しました。」
(ゆっくり、はっきり、大きな声で)「危険ですのでマンション一階に避難して下さい。」
「煙が強く、東側の階段は使用しないで下さい。エレベーターは使わないで下さい。西、国道側の階段を慌てずに降りて、管理員室前に集合してください。繰り返します。」

② 避難訓練   《廊下・階段》
 ↓エレベーターは使わない。慌てず順に階段を降りる。
←担当理事が逃げ遅れた住民がいなか確認して降りる。


③住民確認作業  《エントラス》

←避難住民の確認、逃げ遅れた人や怪我をした人はいないか。確認する。

④ 蒲田消防署災害時支援ボランティアによる救助、搬送、救命(心肺蘇生法)訓練
このマンションは、防災訓練の指導者として蒲田消防署に指導を依頼してきた。すると本署または六郷出張所から署員の方がポンプ車や、はしご車に訓練資機材を積み込んできて指導にあたった。この他、所属町会の市民消火隊に指導をお願いしたこともある。そしてこの年の防災訓練では、蒲田消防署を通して蒲田消防ボランティアの会に訓練指導を要請した。

《ポスト室前》
         
     ↑心臓マッサージの位置確認         ↑毛布1枚を担架にして搬送する方法           

⑤消火栓確認 《各階の廊下》

 
 ↑これは消防隊用の連結送水管(放水口)↑ 消防隊がホースを接続して消火活動に使用するもの。
  ◎住民には、使用できない。

屋内消火栓
は、住民が消火器で消火できない火災を消火するために装備されている。
(消防法の基準で、消火栓のないマンションもある。このマンションの屋内消火栓は、二人用。他所には、一人用もある。)

    
 ↑ホースをラックから全部出す。  ↑火災の部屋までホースを延長。水を出す合図は、右手を上げる。 


 ↑右手が上がったら屋内消火栓のハンドルを回そう!

⑥消火栓放水訓練 《1階駐車場》
 
このマンションでは、防災訓練で実際に消火栓から放水する訓練を毎年実施している(平成22年以降は2年に1回に変更予定)
(実際には放水時非常ベルが鳴るので、消防設備会社に協力を要請。ベルを鳴らさずに訓練できるようにして貰っている。その会社の人も「消火栓を使用して訓練をするマンションは、このマンションぐらい。熱心さに驚くばかり。」と、言っていた。)
消火栓は、住民による消火器で消えなかった火災に対し消防隊が到着するまでの間、被害拡大を防ぐために使用する。
消火栓は消防隊が使用するものではなく、住民が自衛消火をするために設置された消火設備。
防災訓練時に使用方法や水圧を体感し、実際に使用するとき焦らず的確に使用出来ることを目的としている。


最寄りの消防署 ・ 分署 ・ 出張所では、マンションの規模や敷地の広さを考慮した上で必要な資機材のほか、消防ポンプ車、はしご車、指揮車が演習として参加することもある。
興味のある方は、自宅マンション防火管理者と相談すると良い。賃貸マンションの場合は、大家さん或いは、マンション会社に相談すると良い。

⑦非常食炊き出し訓練と試食会《1階駐車場》

今回は、五目御飯のアルファ米(50人分)

  
  
↑ アルファ米の上に具を入れる。  ↑良くかき回す。  ↑熱いお湯を入れ、封をして15分そのままにして出来上がり!

    
  ↑ご飯をほぐす。     ↑ご飯を盛る。      ↑試食会を兼ねて、親睦会を開くと、良いでしょう。

マンションで、親睦会を開くと上下階や左右の隣などに友人知人ができる。
防災や防犯は、顔見知りになることが大切だ。隣近所の顔を知り名前を知れば、もしもの時に「あの人は、どうしただろう?」「その人は、助かっただろうか?」と心配になり助け合う力が沸いてくるというものだ。
隣近所との付き合いがしたくないからマンションに入る人もいるが、災害時には助け合うことが肝要だ。これを機会に考えてみて如何だろうか。






 

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