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2010.08.04

失敗から学ぶ訓練!

防災訓練は、『集合型訓練』『図上訓練』『発災対応型訓練』などがあります。(図上訓練は、省きます)

『集合型訓練』

これは公園や校庭などに地域住民や学校の生徒を一カ所に集め、地域の消防署・消防団の指導下で通報訓練、消火訓練、応急救護訓練(心肺蘇生法・三角巾)、さらには担架や救助資機材展示などの訓練箇所をつくり、そこをグループごとに時間を決めて見学。或いは実際に触らせるなどがして行われます。これは一町会やマンションなどでも開催できます。dscn54112   e58d97e892b2e794b01e4b881e79baee887aae6b2bbe4bc9a-008

 

そうは言っても諸般の事情で一町会では、出来ない場合には、自治体に相談して近隣町会と合同し、さらに警察・自衛隊・国土交通省、電気・水道・ガスなどライフラインの企業を巻き込んで開催される場合もあります。

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『発災対応型訓練』

この訓練は、“失敗から学ぶ訓練”とも言われています。また、“何も持たずに参加できる訓練”とも言われます。

災害時に避難するときは、避難に必要なものを持ってください。それが訓練でも避難に必要な物を持つ習慣をつけたいものです。ただ、この訓練では、極端に言えば何も待たずに参加して、災害に出くわしたときに、あなたならどうするか?を考えて行動してほしい。と、願う気持ちなのです。

発災対応型訓練は、字の如く“発災”に“対応”する訓練です。

地震発発生時間だけを決めておきます。その時がきたら、まず自分の命を守る行動をしてください。次に家族を守ってください。そして自宅の安全(火災の発生を防ぎ、避難に必要なものを持ち、戸締まり)を確認したら、外に出ましょう。予め定められた一時避難場所に向けて避難開始、避難をする途上で、火災を発見。119番に通報。住民と協力して、消火器を集め消火活動。

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鎮火したら、また避難を続けます。すると倒壊家屋があり、その家屋内に住民が取り残され、その家族数名が怪我をしています。それを近くの人たちと助け出します。その際、必要な機材がどこにあるかを思い出して取りに行きます。近所の工場から借りてきても構いません。助け出された人がいれば、応急手当。心肺停止の人には、胸骨圧迫(心肺蘇生法)。応急救護所に搬送が必要な人には、担架搬送など。今できる事を最大限に活かした方法で人を助けます。

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一連の作業が済んだら、再び避難を開始。避難途上で、倒壊家屋や車両火災があり思うように一時避難場所に向かう避難路を通って避難が出来ません。その際には、避難路を変更することが必要です。その場合、どの避難路を使えば有効かを考えなければいけません。

避難は、一人で行うのではなく、出来る限り大勢で行います。その際は、互いに協力して行うことが大切です。互いを思いやり気遣う度量も必要です。

 

この訓練は、従来の『集合型訓練』の要素が含まれています。だから集合型を否定するものではなく、集合型をより実践的にしたものです。しかし、『集合型訓練』との大きな違いがあります。それは集合型は訓練会場には、消火器・三角巾・救助機材・担架が準備され、いつでも使えるように並べてあることです。そしてそれを使うことによって、火災なら鎮火。三角巾なら止血完了。救助成功。など成功や完了するシナリオがあります。

それに対して『発災対応型訓練』は、どこにもそれが並べてありません。あるとすれば、避難開始前に自宅で避難準備をした際に、自分で持った避難バックに入れてある三角巾ぐらいでしょう。

避難途中で火災が発生。“消火器は、どこにあるのか?”(街頭消火器・商店や企業の消火器・自宅の消火器など、せめて自宅周辺の消火器設置場所は、覚えておきましょう。)

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倒壊家屋を発見。中に人はいないか?怪我人はいないか?レスキュー隊はいつ来るのか?自分たちで何とかできないか?(ジャッキは、停車中の車から借りましょう。バールなどの代用品は工事現場から借りましょう。今自分に出来ることを、周囲の人と協力して事に当たりましょう)

担架は、町会の防災倉庫にあった。でも倉庫の開け方を知らない。(担架搬送以外の搬送方法を思い出しましょう)

・・・・・上記のように平常時には、想像もつかないことがあります。それをこの『発災対応型訓練』で非常時を想定して実際に行動してみましょう。以外と難しいことがわかります。

火災が同時に多発した場合。街頭消火器を周囲の人たちが、取り合いうこともあり得ます。

「テレビドラマで救急隊員が、怪我人を搬送する際に前後二人で運んでいた。そんな簡単なこと自分にも出来ると思って、ダミー人形を載せて二人で持ち上げたら、腰を痛めてしまった。」(素人は、最低4名で搬送しないと危険です。)

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このように腰を痛めてはいけませんが、この訓練は、訓練を成功させる訓練ではありまえん。実際に動いてみて、思ったようにいかない。・・・「失敗した!」・・・これを発見する訓練です。『失敗から学ぶ訓練』です。

人は失敗から学びます。人は成功すれば自信に繋がりますが、それ以上の工夫をあまりしたがりません。しかし、失敗すれば次の失敗をしないように、いくつもの工夫を発揮します。

『発災対応型訓練』は、実施→失敗検討→改善→検証→実施。を繰り返すことで参加者一人一人の意識の改善と地域防災力の向上に繋げます。

但しこの訓練には、地域だけでなく消防署と警察署の協力なしでは出来ませんので、その辺は十分時間をかけて話し合い準備をして実施してください。

 

このほか、大田区内の町会には市民消火隊を編成しているところがあります。通常の訓練では、可搬ポンプを台車の上に載せたままで訓練をしています。しかし、実際の火災には、台車から外し路地などに持ち込むこともあり得ます。このように通常の訓練で行うことよりも、実際の火災ではどのような場面に出くわすか分かりません。それを『発災対応型訓練』で検証するとよいでしょう。 

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