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2010.08.22

失敗から学ぶ訓練!②(発災対応型訓練)

平成21年某月某日18時30分~某町会町内会館にて某町会役員向けの発災対応型訓練の説明がありました。
その説明の席で話の内容をメモしてきました。(説明に際し、説明用ビデオ上映がありました。)


 説明者:蒲田消防署 警防課 防災訓練担当 K司令補ほか
 
今回の発災対応型訓練は、蒲田消防署のみならず大田区で最初の訓練です。
某町会で実施後、それを検証して11月の4町会合同発災対応型訓練に活かしていきたいです。
従来の防災訓練は、集合型訓練と言います。これは某町会の場合、某一丁目公園にて実施してきました。これは訓練の場所が指定されていたり、救助資機材がその場所に事前においてある訓練です。今回の発災対応型訓練は、訓練場所を特定しません。

1,訓練開始
開始時間だけを決め、開始時間に大災害(大地震)が発生。同時に町内にサイレンを鳴らし、そのことを知らせます。その後の行動は、自分たちで行う訓練です。
◎地震が発生。まず自分自身の身の安全。
◎揺れが治まってから、火元などの点検。
◎家族の安全。近所の人の安全を確認。
◎一時集合場所へ(某一丁目公園)へ避難準備。
◎避難の準備(避難に必要な荷物を持ち、戸締まり)をして、家を出ます。
◎ご近所に声をかけ合って避難しましょう。
 
2,避難開始→避難途中で火災が発生。(発煙筒)
・・・その火災をどうしますか?  119番通報します。大声で火災を知らせます。
・・・火は、まだ小さい!   自分たちで火を消しましょう!
 
《消火のルール》
火災発生から3分以内に、その火災現場に消火器を3本集めます。そして消火器のホースをのばして15秒間構えられたら鎮火。(実際に放水はしない) しかし、3分以内に3本集まらない場合には、さらに1分以内に1本。さらに1分以内に1本。合計5分以内5本の消火器が集まらなければ火災は鎮火せず、それ以上は消火器では消せません。と、判断します。
5本以上でも消えない火災には、町会の市民消火隊に活躍してもらいたいです。そのため火災現場を消火隊には事前に教えません。薪を燃やしますので、消火水槽から水をくみ上げて消します。
 
◎消火器がどこにあるでしょうか?
大田区では、街頭消火器を100m起きに配置しています。これ以外に、自宅や周辺の企業やマンションから借りてきても良いです。(訓練後、消防署が返しに行く)
従来の訓練は、成功させる訓練でしたが、今回の訓練は失敗する訓練。失敗から学ぶ訓練。
 
3,火災現場から離れた避難者は、次に倒壊家屋に遭遇します。
 倒壊家屋に人形を入れておきます。その場で周囲の人を巻き込んで救出(訓練)を実施します。そして救出した人形は、心肺停止状態にあるのでAEDを探しに行ってもらい、直ちに心肺蘇生法(C.P.R.)を実施します。担架も取りに行き、一時避難場所・一時救護所に連れて行きます。AEDは、本物を取りに行きます。それは町内のどこにあるかを知っているでしょうか。
 
4,家屋倒壊も済んだ避難者は、一時避難場所へ向かう(従来の防止訓練で使用していた)避難道路を封鎖して、ほかの道から迂回するように指示を出します。(迂回路は、封鎖する側は教えません。)避難者は個々。或いは、避難グループのリーダーが迂回路を検討して行動します。
 
以上の訓練は、「有事の際に動けるでしょうか?」と、問うことを目的としています。
つまりこの訓練を行うことによって、従来の訓練方法では得難いものを体験することができます。そして訓練後、体験から学んだことを検証し、次回の訓練までに改めたり準備していけば、実際に災害が起きたときに訓練の成果が活かされるはずです。
日本国内の有感地震は、月平均900回も起きています。大地震は、いつか起こる現象ではなく、今起きるかもしれません。有事は、いつ起こるかわかりません。
 
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以上が、K司令補が話された事をメモに記したものです。

そして以下は、私が体験した集合型訓練と過去3回の発災対応型訓練の比較と実施方法になど自分の考えをまとめました。
 

(上記の番号順で、集合型訓練を説明しますと)
1:自宅での火災や家具転倒を想定していません。
2:消火訓練場所に消火器が用意されています。
3:訓練会場では、倒壊家屋からの救出は、見学が多く自分で救出する場面が少ないです。
  実際に機材を触っても救出訓練まではしません。

(発災対応型訓練の場合。集合型訓練では体験できないことを体験できます。)
例えば、素人の担架搬送の間違ったイメージを払拭。町会内の安全な道順。広域避難場所への安全な道順を把握する機会づくり。街頭消火器の適正な配置など。
 
(発災対応型訓練の良さは、従来の集合型訓練の成果が試されます。また、日頃から防災関係の訓練をしている方々の経験が試されます。そして何もしてこなかった方々に喚起するチャンスでもあります。また、どこまで地域と個人が、防災・減災に予算や時間を割いたら良いかを知る機会にもなるでしょう。)
 
(発災対応型訓練の方法は、様々ですが・・・)
同時多発と言っても、離れたところで何か所も訓練するのが一番良い方法と思いますが、主催者側がこの訓練に不慣れな場合は見通しの良い場所。例えば、一直線の道に何ヵ所かの発災場所を作り、順々に訓練をさせます。または、家が密集し細い路地が続くような地域で行って、その地域の人に参加させると同時に、別の場所の人に見学させるのも良いかもしれません。
町会役員の“さくら”ではなく、町内を3か所(ABC)ぐらいに分け、Aチームは災害を体験。Bチームは、災害を起こしたり、負傷者になります。Cチームは、見学をします。これを半年か一年おきに交代でさせれば、内容の濃い訓練が出来ると思います。

 

総務省消防庁 e-カレッジ 発災対応型訓練について  
参考に是非、ご覧下さい。


 

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