2010.09.17
9月の訓練 C.P.R.(心肺蘇生法)
今週の夜間訓練は、“古着持参!”
今回の訓練は、参加者が持参した古着をC.P.R.用の人形に着せ、
C.P.R.を実施。その後、AEDが届きました。
AEDが届いたので、上着は素手で服を引っ張ってボタンを剥いで脱がせました。下着は、素手では捲り上げられない(想定)のでAEDの添付品からハサミを取り出し、下着を切り裂きました。
実際のAEDには、添付品としてハサミ・ひげ剃り・ひげ剃りクリーム・汗取りタオルなどが入っています。AEDの講習会等では、「服を切ったり、胸毛を剃ったりする。」と、教わっています。
しかし、講習会や訓練でそれら添付品を見ことはありません。
もし、現場でAED使用する際に、服が脱がせなかったらハサミで切りましょう。 さあ、落ち着いて切れますか?
胸毛の毛深い方には、AEDのパットが付きづらく、通電しにくいので、ひげ剃りで剃ると良い。と、教わります。しかし、髭そりクリームをつけて、胸毛を剃る時間も惜しいです。だから『実際には、AED予備パットを体に貼り、思いっきり剥がすと胸毛は取れるので、ひげ剃りは使わないほうが良い。』と、教わりました。最近では、胸毛を剥がし専用パットも同封されている添付品あります。
しかし、脱がせ難いコート、ジャンバー、肌着をAED用のハサミで切り裂く可能性はあると思います。
そこで、当会にて上記写真『AED模擬添付品』作り訓練することに致しました。(尚、全て100円ショップにて購入)。ハサミは、包帯やテーピング用で先端が丸く肌に刺さらないようにできています。
C.P.R.を施してる最中にAEDが届き、それを装着する訓練は何度も繰り返してきました。また、C.P.R.用の人形に古着を着せたこともありました。しかし、古着を切ったことはありませんでした。
訓練には、流れがあります。途中に一つ(服を切り裂くことが)増えただけで、こんなに緊張するとは、思いませんでした。
救急隊員の方でも、実際に服を切り裂くケースは、あまりないそうです。しかし、AEDの添付品にはハサミや髭そり、汗ふきタオル入っています。だから、もしもの時に慌てず、それが何であり、何のために、どのように使用するものか理解し使えるようになっておくことも必要と思います。
最後に、今回指導してくださいました救急隊員のI消防副士長は、「AEDの添付品としてだけでなく、日頃よりハサミを(救急用に)持ち歩いていると良い。もし、災害で足を負傷して靴が脱げなくなったときなど、靴を切り裂いき、靴を脱がすことができる。それ以外にも用途は、多い。」と、仰られました。また、別の署員の方は、「ハサミを使用する際には、要救護者の体に傷が付かないように十分気をつけることが、重要だ。」とも仰られた。
最後に、会員から服を切る方法として色々考えられるが、服を摘まみ上げて、摘まんだ先を切り、その周りをいき良いよく両方に引くと引き裂きやすいようだ。との意見もでた。今後、この訓練を継続的に実施することに決めた。また、より実戦的な訓練も募集して、技術の向上に努めることにした。
今回の訓練参加者は、コーディネータ2名。リーダー3名。ボランティア2。