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2012.01.31

地域防災関係者の苦悩・・・

3.11以降、多数の町内会・自治会のなど地域防災の関係者は、混乱と苦悩を抱えていらっしゃいます。

蒲消ボYは、地域防災に関わる各種会合で、いくつかの町内会・自治会の防災部長・防火部長の方々とお話しする機会がありました。その話の中で、特徴的なのことがあります。それは3.11以降、地域防災の考え方が、大きく二つに分かれたことです。

 

一つは、『発災害時に出来る限りのことをしよう。』と前向きな考え方。もう一つは、『もう何をやっても無駄。津波の前では、(今までの防災訓練など)何も役に立たない。』という悲観的な考え方でした。

 

『発災時に出来る限りのことをしよう。』・・・今までの防災訓練は、集合型訓練(注1)と言われるものが大半を占めました。しかし、徐々に発災対応型訓練(注2)に変更するところが増えています。訓練以外では、町の危険箇所を調べる。避難誘導路を検証する。津波時の一時避難場所にマンションや工場などと提携する。通常の災害(交通事故や急病など)にも対応できる救急法や応急手当の講習会を実施する。市民消火隊だけが担当していた可搬式消火ポンプを町会役員や地域住民にも体験させるなど。防災意識が高まっているこのときに、地域住民を巻き込んで防災減災に強い町作りをしていこうという動きです。

 

『もう何をやっても無駄。津波の前では、(今までの防災訓練など)何も役に立たない。』・・・3月11日の東日本大震災ニュースを見て。或いは、実際に現地に足を踏み入れ現場を見てこられた方々が、(自然の猛威)津波の流れに人も家も車もありとあらゆるものが流される様子を見聞きされました。・・・・「こんな状況では、従来の防災訓練なんて何の役にも立たない。津波がきたら、この町に逃げる所なんてない。」「今までと違う防災マニュアルを(行政か消防が)作ってくれ。」「自分たちは町内会だろって言われても、防災の素人に何ができるか?」という絶望的悲観論的な動きです。

 

 

消防署では、東京湾の構造上3.11のような巨大な津波は来ないと言っています。例え津波が到達したとしても、何もかも流されてしまうような被害は無いでしょう。それでも想定外はあるかも知れません。その時に慌てずに対応するため、行政や消防も検証し行動しています。私たちも諦めず、その時のため今出来ること準備していきましょう。諦めず、まず今までの考え方を検証しましょう。そして良いところは伸ばし、足りないところは補って行きましょう。みんなで知恵を出し合いましょう。楽観は出来ませんが、悲観せず被害を最小限に抑え、元の生活を極力早く取り戻せるようにしましょう。

 

今、ショックで悲観的な考えの某町内会・自治会の役員さん。役員さんのプレッシャーは、計り知れないと思います。それでも地域住民より、地域の事を考え。地域住民の安全安心を導いてきた役員さんは、地域住民の頼りです。今まで地域防災や町会行事に参加してこなかった人たちも、防災の関心は高まっています。彼らの意見も取り入れて、より良い町作りをするチャンスと捉えてください。4年間で70%と言われる直下型地震。発災時は、もの凄く揺れるでしょう。しかし、これだって、発災直後の対応の仕方で、想定よりも少なく抑えることも可能です。今までの防災計画の活かせるところと、足りないところ。補えるところを検証して、直下型も恐れない町作りをしていきましょう。

 

地震発災時に家屋内の家具転倒で死亡しないように準備しましょう。発災時には火を消す行動はせず、揺れが収まっても火災が発生していたら、落ち着いて火を消しましょう。地震発生時に死亡せず、怪我をしなければ助かる可能性は高まります。この後(発災直後)の災害は、自然災害ではありません。事前に用意さえしておけば、防げる災害(人的災害)です。この発災後の災害を防ぐには、災害が起こる前の町作りにかかっていると思います。家具転倒防止の呼びかけ。倒壊の可能性のある家屋には、行政から支援してもらうように働きかける。燃えやすい物を置かせない。倒れやすい塀や壁を作らない。消火栓の上に車を駐車させない。中小企業には、町ぐるみで防災協議に参加さえる。避難路は、倒壊しそうな塀や壁を避ける。日頃の防災訓練を体験させるなど、今までの防災で訓練である程度まかなえます。それにもう少し、その町にあった防災減災の取り組みをすれば良いと思います。どうか、直下型地震でも被害の少ない町が出来ることを切に願います。

 

 (注1):町内の大きな公園等に避難して、その公園内で通報・消火・救助・救命・救護などを順番に体験或いは見学していく訓練。

(注2):突然の災害に地域が如何に対応し、災害を最小限に抑えるかを検証する訓練。

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