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2012.07.19

都立つばさ総合高校 防災宿泊訓練

7月13日 都立つばさ総合高等学校の防災宿泊訓練がありました。

蒲田消防署 羽田出張所と蒲田消防団第5分団、蒲田消防署災害時支援ボランティアが当日午後4時から6時半まで、都立つばさ高校2年生6クラスに対して煙体験や消火器訓練、通報訓練、応急担架作成要領と担架搬送法。そして応急救護訓練等を実施致しました。

都立高校の防災宿泊訓練は、『全ての都立高等学校等で実施する一泊二日の宿泊防災訓練について』http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/04/20m4q400.htm を参照してください。

img_2676←バケツリレーを指導するS.K副士長

img_2671←標的のSハウスは、羽田出張所から

(約1Km弱を)台車運んで来られたそうです。

 img_2672←煙体験

これは定時制・通信制を除く全ての都立高校で、高校生が3年間に1回は、防災宿泊訓練を体験し、災害発生時、自分の命を守り、身近な人を助け、さらに避難所の運営など地域に貢献できる人間を育てるために行うそうです。

今回、蒲田消防署管内では、都立蒲田高校と都立つばさ総合高校が同日開催されました。蒲田消防署の災害時支援ボランティアは、2チームに分かれ各校1チーム2名で担当することになりました。しかし、都立蒲田高校は諸般の事情で災害時支援ボランティアの受入を中止。そのため都立つばさ総合高校に2チーム4名が応急救護訓練を担当しました。

応急救護訓練指導及び指導補助の災害時支援ボランティアは、当会メンバー4名(コーディネータ3名と一般ボランティア1名)

 

最初のクラスは、まだ準備段階に訓練会場の柔道室に入ってきました。訓練開始時間までまだ15分もありましたが、早く始めて欲しいと言われ準備もそこそこに訓練を開始、15分後訓練が終わりそうになると、誘導担当の教師の方から、余所のクラスは始めたばかり。だから後10分繋いで欲しいとの事。仕方ないので膝の包帯法も指導して最初のクラスだけ25分くらい話をしました。
その後は、15分ごとにできました。消防署からは、6クラス全員に同じ内容を指導するよう指示がありました。(最初のクラスだけ、おまけがありました。)


  そこで 以下のような内容を中心に6クラスの高校生に語り掛けました。(一部抜粋)
 
img_2661←話しの合間に、質問形式を取り入れたり、包帯を腕や膝に巻き、絆創膏を腕に貼り、帽子の下には傷口を模した赤いガーゼを網包帯で被せたりしました。話しは、言葉だけにはせずオーバーアクションを取り混ぜ、高校生に飽きさせないよう務めました。

最初に自己紹介・・・・・私達は、東京消防庁蒲田消防署災害時支援ボランティアです。蒲田消防署管内に住む一般住民です(高校生は驚いて、こちらに注目しました。)

制服を着ていますが、消防職員や消防団員とは違います。災害時支援ボランティアは、阪神大震災や3.11の震災のような震度6弱以上の地震や福知山脱線事故のような大災害があったときに、自分の身体に問題が無く、家族の安全が確認できたら自発的に消防署に参集し、消防署の指示下でボランティア活動をします(さらに注目度が増しました)

大地震時、消防署に辿り着けなければその場で、災害時支援ボランティアとして活動を開始することも出来ます。また、平常時の交通事故や身近な人が怪我をしたり、急な病気をしたときに、訓練を重ねていると、直ぐ応急処置の対応できるようになります。


 それでは今日は、地震で一番多い怪我、その出血時の対応。止血の基礎を話して実際に皆さんに体験してもらいます!

この三角巾を見たことある人 →6クラスで1名でした

今日は、三角巾を知らない人たちに、三角巾の良さを知ってもらい、三角巾を買っていつも持ち歩きたくなる話しをします。

地震で多い怪我はベスト3は?・・・頭・額・腕・・・それは、何故でしょうか (6クラス全員に質問しました)

血液の種類には、毛細血管・静脈、動脈の血があります。
止血の重要性!(滅菌ガーゼか清潔なタオル、無ければ自分のハンカチでも構わない)

止血時の感染防止の重要性(他人の血に触れないこと!)
 
感染防止の方法(ビニール手袋か身近なコンビニ袋などで代用)

包帯の種類(巻き包帯・網包帯・絆創膏そして三角巾、巻き包帯はプロ向き。部位によってサイズが違う)

怪我をして包帯を巻かれたことのある人はいますか? →6クラスで5名ぐらいでした

三角巾は便利(三角巾は、ある意味万能…頭の上から足まで、どの部位にも対応できる。すなわち素人向き)
三角巾の基礎(三角巾の大きさ、部位の名称)
(モデルを使った実演)(実技訓練は、額への三角巾包帯法)
 

三角巾は止血のほか、骨折時の固定・火傷の被覆にも使用できる。
三角巾を学ぶなら災害時支援ボランティア・・・都内80ヶ所の消防署で受付中!

三角巾を選ぶなら(十数種類の市販の三角巾を見せながら)・・・裏に巻き方の絵が描かれたものを選びましょう。

img_2656←三角巾の説明

高校生は、最初はふざけている人もいましたが、私の大声に驚くと共に顔をこちらに向けてくれました。実働訓練では、二人一組で三角巾を額に巻きました。その実働訓練中は、大盛り上がりでした。殆どの人の額に三角巾が巻かれると、その大盛り上がりに対して、再び大声で語りかけました。

img_2657“今日、君達は自分の手で、実際に友の頭に三角巾を巻いた。・・・そして巻かれた。”
“頭で覚えたのでなく、体で覚えた。体で覚えた事は忘れない。”
“君達にも、人の命が助けられる。災害時に出血した人がいたら放置せず、直ぐに手を差し伸べよう!” 
“三角巾が無ければ、ハンカチでもバンナダ、服でもいい。”
消防団は、“18歳から。災害時支援ボランティアは16歳から入れる!・・・・・・さぁ、災害時支援ボランティア入りましょう!”

  
   
最後は、『テレビドラマの教師』のような状態で、一人ひとりに語りかけるように話しかけました。毎回、訓練会場の柔道室の端から端に聞こえるような大声を出し続けました。

img_2657←実働訓練後の高校生たちは私に注目し、輝いた眼差しは真剣でした。・・・6クラスの高校生の中から一人でも災害時支援ボランティアに興味を持ってくれる高校生がいてくれることを願いながら、大声を出し続けました。

img_2660←私コーディネータKnは、説明担当。コーディネータOnは、実技担当。コーディネータKwは、指導補助。そして一般ボランティア(4人の中で、最年少37歳・写真中央)は、モデルと指導補助を担当。小芝居なども入れて、会場を笑わせてくれました。

会場には、蒲田消防署羽田出張所が用意してくださった災害時支援ボランティアのパンフレットが設置されていましたが、あまり高校生の目に付かない場所だったので持ち帰る人は殆どいませんでした。するとこの部屋の担当をされた教師の方が、ホームルームを利用して6クラスの高校生に配って災害時支援ボランティアへの登録を勧めてくださると仰ってくださいました。・・・私達の気持ちが教師の方にも伝わっていたと感動した瞬間でした。
 
 
・・・通常の防災訓練は、比較的中高年の方が多く、笑いの壺を最初に押さえると、結構最後まで話しを聞いてもらえます。しかし、高校生だけを対象にしたこのような訓練は初めてだったので、どのように話し掛けたら良いか。訓練の企画をいただいてから、ずっと考えてきました。そして前日には、悩みすぎて三時間も眠れませんでした。

・・・何とか無事、6クラスに同じ内容を語りかけることが出来ました。これは、チームワークの結晶です。災害時だけでなく、このようなときにも役割分担をハッキリさせて、各々が自分の担当を一所懸命にやり抜くことが、大切だと痛感しました。(帰宅後は、無事に終わった喜びと反省で朝まで眠れませんでした。)

今回、蒲田消防署管内都立高校の防災宿泊訓練に参加しましたのは、東京消防庁管内の16歳以上の人なら、災害時支援ボランティアに登録できる事実を当の高校生に知ってもらうことが目的でした。これからも、このような機会を頂けるのであれば、積極的に行動したいと思います。

 

写真提供:蒲田消防署 羽田出張所


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