2010.12.08

蒲田駅周辺災害時滞留者対策訓練!

                imgp0471

平成22年12月2日(木)9時25分~12時まで、蒲田駅を含む蒲田駅周辺で『滞留者対策訓練』が、実施されました。

【訓練想定】

1,発災日時:平成22年12月2日(木)12時25分 

2,地震の規模:M7.3 東京湾北部で地震発生 震源の深さ30Km、風速15m 大田区内の63.2%が震度6強

3,駅及び駅周辺の状況

○ 鉄道などの公共機関が停止し、駅及び駅周辺で7.4万人の滞留者が発生。(うち徒歩帰宅が不可能となる帰宅困難者約2.2万人)

○ 建物倒壊などの被害は少ない。

○ ライフラインは通常通り供給されている。

imgp0457

JRの滞留者対策訓練は、首都圏では新宿駅・渋谷駅・北千住駅に次いで4番目になるそうです。

2万人の帰宅困難者の代わりに蒲田駅周辺の企業や町会から各20数名前後を投入し、初動対応・滞留者の誘導・一時待機・地域の混乱対応・徒歩帰宅者対応・一時収容・代替輸送・鉄道復旧などの訓練を時系列的に進行した。imgp0456 imgp0459

蒲田消防署の災害時支援ボランティアは、平日の訓練と言うこともあり参加の呼びかけはありませんでした。しかし、矢口消防署の災害時支援ボランティアから「蒲田さんは、参加しないの?」と言われて調べて、個人で見学にきました。

imgp0472 imgp0460

JR蒲田駅や京急蒲田駅の様子を見に行くことは出来ませんでしたが、JR蒲田駅とアロマスクエアの間を行き交う滞留者について回りました。

imgp0466

アロマスクエア前の道路には、東京消防庁遠隔操作の無人消防車・特殊大型救急車、蒲田消防署の消防バイク隊・はしご車・化学消防車、自衛隊、東京都水道局の車両が展示。アロマスクエアの外では、矢口消防団が心肺蘇生法とAEDの展示。このほかライフラインの関係各社が展示をされていました。また、アロマスクエア内では、大学生の災害ボランティア組織の紹介がありました。かなり本格的に活躍されているのに、敬意を表してきました。

imgp04791

★給水車両展示 “給水緊急車”                            

imgp04771                   imgp0476

 東京都水道局の給水車から出てくる水は、“東京水”の水です。・・・美味しいです。

東京の水は、ペットボトルで購入することが出来ます。ラベルには、“世界に誇る東京水” (超高度浄水の水道水)と銘打って、東京都の施設等で販売されています。・・・都内の火災時に使用する消火栓の水も、“東京水”です。

★ 陸上自衛隊 炊き出し展示

imgp0468

今回の訓練を見学に行った理由は、災害時支援ボランティアは、直接滞留者や帰宅困難者とは関係ありません。しかし、自分自身が滞留者や帰宅困難者になる可能性はあります。また、災害時支援ボランティアとして、大勢の人を誘導する可能性がないとは言えません。だから今回は誘導される側には、入らず第三者として外側から訓練を見学してきました。

私が見学したJR蒲田駅の外とアロマスクエア周辺以外へも足を延ばせば良かったと反省しています。それは、見学した場所以外では、蒲田消防団が心肺蘇生法とAEDを指導されていたそうです。自転車を使用して広範囲に見学すれば、もっと多くの情報が収集できたかもしれません。

今回の訓練の成果や問題点が公表され、今後の資料とされることを望みます。

2010.09.13

失敗から学ぶ訓練!③(発災対応型訓練)

失敗から学ぶ訓練!②で紹介した某町会では今年も発災対応型訓練を実施するため、某町会役員向け説明会を実施した。説明会に際し、区の特別出張所所長と最寄りの消防署を呼んで、指導を受けました。その際の話をメモしたので下記に記します。

★以下の写真2枚は、萩中地区5町会 発災対応型訓練の様子

p62046431

↑カーフライヤーに点火した消防隊員

p6204645

↑消火器で火災を消す町民(訓練)

 

 始めに、区○○特別出張所長が、「5年前の話ですが『今後30年間で直下型或いは関東大震災クラスの地震が起きる可能性は、7080%』と、言われた。それは後、25年以内になりました。」 

次に消防署警防課○○課長は、最初にクイズを出されました。

「通常の火災で、119番通報をすると消防車は、何台来るでしょう?」

「・・・答えは、10~13台です。ポンプ車のほかに、はしご車、司令車、救急車などがあります。」

しかし震災時には、同時多発的に火災が発生しますから、消防車は1か所に1台しか来られません。消防署の前が渋滞になって、消防車が出動できなくなる可能性もあります。また、消火栓が破裂して使用不能になる可能性もあります。だから、その時は町の人が火事を消してください。」

「平成7年1月17日の阪神淡路大震災時に阪神の△△町では、町内40か所で火災が発生、住民のバケツリレーと消火器で全て消しました。それだけ住民パワーが強かったことになります。」

「平成10年向島消防署管内で発災対応型訓練を実施。これは防災トレーニングです。同時にあちらこちらで火災やけが人を出して、住民がどれだけできるかをトレーニングするものでした。」

「昨年、ここ某町会では、3か所火災(初期消火)。一ヶ所拡大火災。一ヶ所倒壊家屋という想定で訓練を実施しました。初期消火の3カ所の火災は、カーフライヤー(発煙筒)を使用しました。カーフライヤーは5分以上、火と煙がでます。カーフライヤーの前に3分以内に消火器が3本。5分以内に消火器が5本集まれば、火が消えたことにします。本来、どこに消火器があるかは、不明とします。」

「この某町会の発災対応型訓練には、初期消火で消せなかった火災が拡大した事にして(消火ハウスを燃やし)、市民消火隊隊員が可搬ポンプを使用して消火する特別メニューを入れてあります。」

「このほか、倒壊家屋に人形を入れていおき、そこから人を助け出します。この倒壊家屋は、区と合同で作りました。バール・のこぎりなどの救助用品を使って、倒壊家屋をこじ開けて、中の人を出して救助します。さらにAEDを持ってきて、救命処置をします。」

 

「消防署・消防団は、本当の震災ではなかなか被災地に駆けつけられません。だから訓練でも消防署・消防団に頼らず、町会役員が自ら消火訓練の火点をつくり、倒壊家屋のけが人を演じ、火災や被害想定を作っていくことが重要です。」

 

「区に要請して、公園内で粉消火器・薬剤消火器などの放射を実施します。訓練で使用している水消火器は、訓練用であって実際の消火器ではありません。」

 

「ビデオは、向島消防署管内の町会です。そこは、ここの某町会と同じくらいの広さです。このビデオでは、NHKが撮影したので、火災を40か所。倒壊家屋5か所。けが人を40名出しました。」

「この訓練の結果、普段の防災訓練に出ていない人が訓練に参加しました。防災訓練は、いつまでも同じ顔触れではいけません。この機会に若い人も入れていかなければいけません。この訓練は、そういった人を入れる機会になります。若手参加の機会を作っていきましょう。」

 

さらに消防署の係長が、「まずは体験。その後、検証して1歩前進することが重要です!」と言われました。

 

最後に、ここ某町会の会長が、「前回の防災訓練は、発災型を知っていたのは一部の町会役員だけだった。その結果、うるさいとの苦情や実際の火災かと思ったなどの苦情も相次いだ。だから今回は、全戸に防災訓練を知らせるチラシを配る。兎に角、少しずつ体験していくことが大切だ。」と言われました。

 

会議終了後、消防署の主任より

「前回の発災対応型訓練では消防署も、どのように訓練をしてよいものか?分からなかったのです。それを検証した結果、今回から極力消防署は手を出さないようにし、より震災時と同じようにすることが必要と結論づけた。」

「だから先ほど課長が言った通り火災現場・被害想定を町会で考えて決めてほしい。発煙筒に着火する人も、負傷者も町会役員が行ってください。消防署は、実際の通報などに対応するだけです。今後は、町会の防災防火部長にこの趣旨を説明して理解してもらおうと思います。」

さらに 市「「市民消火隊が放水する場所は、防火水槽を使用できる範囲に限ります。震災が起こると消火栓が破裂して使用できなくなる可能性があります。まして訓練用の水を汲んでおくようなことをしたら、発災対応型訓練ではなくなってしまいますよ」と、注意されました。

 

 

 

 

   

2010.08.22

失敗から学ぶ訓練!②(発災対応型訓練)

平成21年某月某日18時30分~某町会町内会館にて某町会役員向けの発災対応型訓練の説明がありました。
その説明の席で話の内容をメモしてきました。(説明に際し、説明用ビデオ上映がありました。)


 説明者:蒲田消防署 警防課 防災訓練担当 K司令補ほか
 
今回の発災対応型訓練は、蒲田消防署のみならず大田区で最初の訓練です。
某町会で実施後、それを検証して11月の4町会合同発災対応型訓練に活かしていきたいです。
従来の防災訓練は、集合型訓練と言います。これは某町会の場合、某一丁目公園にて実施してきました。これは訓練の場所が指定されていたり、救助資機材がその場所に事前においてある訓練です。今回の発災対応型訓練は、訓練場所を特定しません。

1,訓練開始
開始時間だけを決め、開始時間に大災害(大地震)が発生。同時に町内にサイレンを鳴らし、そのことを知らせます。その後の行動は、自分たちで行う訓練です。
◎地震が発生。まず自分自身の身の安全。
◎揺れが治まってから、火元などの点検。
◎家族の安全。近所の人の安全を確認。
◎一時集合場所へ(某一丁目公園)へ避難準備。
◎避難の準備(避難に必要な荷物を持ち、戸締まり)をして、家を出ます。
◎ご近所に声をかけ合って避難しましょう。
 
2,避難開始→避難途中で火災が発生。(発煙筒)
・・・その火災をどうしますか?  119番通報します。大声で火災を知らせます。
・・・火は、まだ小さい!   自分たちで火を消しましょう!
 
《消火のルール》
火災発生から3分以内に、その火災現場に消火器を3本集めます。そして消火器のホースをのばして15秒間構えられたら鎮火。(実際に放水はしない) しかし、3分以内に3本集まらない場合には、さらに1分以内に1本。さらに1分以内に1本。合計5分以内5本の消火器が集まらなければ火災は鎮火せず、それ以上は消火器では消せません。と、判断します。
5本以上でも消えない火災には、町会の市民消火隊に活躍してもらいたいです。そのため火災現場を消火隊には事前に教えません。薪を燃やしますので、消火水槽から水をくみ上げて消します。
 
◎消火器がどこにあるでしょうか?
大田区では、街頭消火器を100m起きに配置しています。これ以外に、自宅や周辺の企業やマンションから借りてきても良いです。(訓練後、消防署が返しに行く)
従来の訓練は、成功させる訓練でしたが、今回の訓練は失敗する訓練。失敗から学ぶ訓練。
 
3,火災現場から離れた避難者は、次に倒壊家屋に遭遇します。
 倒壊家屋に人形を入れておきます。その場で周囲の人を巻き込んで救出(訓練)を実施します。そして救出した人形は、心肺停止状態にあるのでAEDを探しに行ってもらい、直ちに心肺蘇生法(C.P.R.)を実施します。担架も取りに行き、一時避難場所・一時救護所に連れて行きます。AEDは、本物を取りに行きます。それは町内のどこにあるかを知っているでしょうか。
 
4,家屋倒壊も済んだ避難者は、一時避難場所へ向かう(従来の防止訓練で使用していた)避難道路を封鎖して、ほかの道から迂回するように指示を出します。(迂回路は、封鎖する側は教えません。)避難者は個々。或いは、避難グループのリーダーが迂回路を検討して行動します。
 
以上の訓練は、「有事の際に動けるでしょうか?」と、問うことを目的としています。
つまりこの訓練を行うことによって、従来の訓練方法では得難いものを体験することができます。そして訓練後、体験から学んだことを検証し、次回の訓練までに改めたり準備していけば、実際に災害が起きたときに訓練の成果が活かされるはずです。
日本国内の有感地震は、月平均900回も起きています。大地震は、いつか起こる現象ではなく、今起きるかもしれません。有事は、いつ起こるかわかりません。
 
**************************************************************************************************************
以上が、K司令補が話された事をメモに記したものです。

そして以下は、私が体験した集合型訓練と過去3回の発災対応型訓練の比較と実施方法になど自分の考えをまとめました。
 

(上記の番号順で、集合型訓練を説明しますと)
1:自宅での火災や家具転倒を想定していません。
2:消火訓練場所に消火器が用意されています。
3:訓練会場では、倒壊家屋からの救出は、見学が多く自分で救出する場面が少ないです。
  実際に機材を触っても救出訓練まではしません。

(発災対応型訓練の場合。集合型訓練では体験できないことを体験できます。)
例えば、素人の担架搬送の間違ったイメージを払拭。町会内の安全な道順。広域避難場所への安全な道順を把握する機会づくり。街頭消火器の適正な配置など。
 
(発災対応型訓練の良さは、従来の集合型訓練の成果が試されます。また、日頃から防災関係の訓練をしている方々の経験が試されます。そして何もしてこなかった方々に喚起するチャンスでもあります。また、どこまで地域と個人が、防災・減災に予算や時間を割いたら良いかを知る機会にもなるでしょう。)
 
(発災対応型訓練の方法は、様々ですが・・・)
同時多発と言っても、離れたところで何か所も訓練するのが一番良い方法と思いますが、主催者側がこの訓練に不慣れな場合は見通しの良い場所。例えば、一直線の道に何ヵ所かの発災場所を作り、順々に訓練をさせます。または、家が密集し細い路地が続くような地域で行って、その地域の人に参加させると同時に、別の場所の人に見学させるのも良いかもしれません。
町会役員の“さくら”ではなく、町内を3か所(ABC)ぐらいに分け、Aチームは災害を体験。Bチームは、災害を起こしたり、負傷者になります。Cチームは、見学をします。これを半年か一年おきに交代でさせれば、内容の濃い訓練が出来ると思います。

 

総務省消防庁 e-カレッジ 発災対応型訓練について  
参考に是非、ご覧下さい。


 

2010.08.04

失敗から学ぶ訓練!

防災訓練は、『集合型訓練』『図上訓練』『発災対応型訓練』などがあります。(図上訓練は、省きます)

『集合型訓練』

これは公園や校庭などに地域住民や学校の生徒を一カ所に集め、地域の消防署・消防団の指導下で通報訓練、消火訓練、応急救護訓練(心肺蘇生法・三角巾)、さらには担架や救助資機材展示などの訓練箇所をつくり、そこをグループごとに時間を決めて見学。或いは実際に触らせるなどがして行われます。これは一町会やマンションなどでも開催できます。dscn54112   e58d97e892b2e794b01e4b881e79baee887aae6b2bbe4bc9a-008

 

そうは言っても諸般の事情で一町会では、出来ない場合には、自治体に相談して近隣町会と合同し、さらに警察・自衛隊・国土交通省、電気・水道・ガスなどライフラインの企業を巻き込んで開催される場合もあります。

p1010239  p10102411

 

 

『発災対応型訓練』

この訓練は、“失敗から学ぶ訓練”とも言われています。また、“何も持たずに参加できる訓練”とも言われます。

災害時に避難するときは、避難に必要なものを持ってください。それが訓練でも避難に必要な物を持つ習慣をつけたいものです。ただ、この訓練では、極端に言えば何も待たずに参加して、災害に出くわしたときに、あなたならどうするか?を考えて行動してほしい。と、願う気持ちなのです。

発災対応型訓練は、字の如く“発災”に“対応”する訓練です。

地震発発生時間だけを決めておきます。その時がきたら、まず自分の命を守る行動をしてください。次に家族を守ってください。そして自宅の安全(火災の発生を防ぎ、避難に必要なものを持ち、戸締まり)を確認したら、外に出ましょう。予め定められた一時避難場所に向けて避難開始、避難をする途上で、火災を発見。119番に通報。住民と協力して、消火器を集め消火活動。

p1202117  p1202122

鎮火したら、また避難を続けます。すると倒壊家屋があり、その家屋内に住民が取り残され、その家族数名が怪我をしています。それを近くの人たちと助け出します。その際、必要な機材がどこにあるかを思い出して取りに行きます。近所の工場から借りてきても構いません。助け出された人がいれば、応急手当。心肺停止の人には、胸骨圧迫(心肺蘇生法)。応急救護所に搬送が必要な人には、担架搬送など。今できる事を最大限に活かした方法で人を助けます。

dscn2079  dscn2082

一連の作業が済んだら、再び避難を開始。避難途上で、倒壊家屋や車両火災があり思うように一時避難場所に向かう避難路を通って避難が出来ません。その際には、避難路を変更することが必要です。その場合、どの避難路を使えば有効かを考えなければいけません。

避難は、一人で行うのではなく、出来る限り大勢で行います。その際は、互いに協力して行うことが大切です。互いを思いやり気遣う度量も必要です。

 

この訓練は、従来の『集合型訓練』の要素が含まれています。だから集合型を否定するものではなく、集合型をより実践的にしたものです。しかし、『集合型訓練』との大きな違いがあります。それは集合型は訓練会場には、消火器・三角巾・救助機材・担架が準備され、いつでも使えるように並べてあることです。そしてそれを使うことによって、火災なら鎮火。三角巾なら止血完了。救助成功。など成功や完了するシナリオがあります。

それに対して『発災対応型訓練』は、どこにもそれが並べてありません。あるとすれば、避難開始前に自宅で避難準備をした際に、自分で持った避難バックに入れてある三角巾ぐらいでしょう。

避難途中で火災が発生。“消火器は、どこにあるのか?”(街頭消火器・商店や企業の消火器・自宅の消火器など、せめて自宅周辺の消火器設置場所は、覚えておきましょう。)

p12021261  p1202171

倒壊家屋を発見。中に人はいないか?怪我人はいないか?レスキュー隊はいつ来るのか?自分たちで何とかできないか?(ジャッキは、停車中の車から借りましょう。バールなどの代用品は工事現場から借りましょう。今自分に出来ることを、周囲の人と協力して事に当たりましょう)

担架は、町会の防災倉庫にあった。でも倉庫の開け方を知らない。(担架搬送以外の搬送方法を思い出しましょう)

・・・・・上記のように平常時には、想像もつかないことがあります。それをこの『発災対応型訓練』で非常時を想定して実際に行動してみましょう。以外と難しいことがわかります。

火災が同時に多発した場合。街頭消火器を周囲の人たちが、取り合いうこともあり得ます。

「テレビドラマで救急隊員が、怪我人を搬送する際に前後二人で運んでいた。そんな簡単なこと自分にも出来ると思って、ダミー人形を載せて二人で持ち上げたら、腰を痛めてしまった。」(素人は、最低4名で搬送しないと危険です。)

dscn5159

このように腰を痛めてはいけませんが、この訓練は、訓練を成功させる訓練ではありまえん。実際に動いてみて、思ったようにいかない。・・・「失敗した!」・・・これを発見する訓練です。『失敗から学ぶ訓練』です。

人は失敗から学びます。人は成功すれば自信に繋がりますが、それ以上の工夫をあまりしたがりません。しかし、失敗すれば次の失敗をしないように、いくつもの工夫を発揮します。

『発災対応型訓練』は、実施→失敗検討→改善→検証→実施。を繰り返すことで参加者一人一人の意識の改善と地域防災力の向上に繋げます。

但しこの訓練には、地域だけでなく消防署と警察署の協力なしでは出来ませんので、その辺は十分時間をかけて話し合い準備をして実施してください。

 

このほか、大田区内の町会には市民消火隊を編成しているところがあります。通常の訓練では、可搬ポンプを台車の上に載せたままで訓練をしています。しかし、実際の火災には、台車から外し路地などに持ち込むこともあり得ます。このように通常の訓練で行うことよりも、実際の火災ではどのような場面に出くわすか分かりません。それを『発災対応型訓練』で検証するとよいでしょう。 

2009.12.09

マンション・集合住宅の防災訓練考⑤

 防災訓練には、町内会が公園などの場所で消火器訓練や応急救護訓練を行うことが一般的です。
このほか最近では、災害を擬似体験し災害に対応する発災対応型訓練などもあります。
消防署では、様々な模型を作り家具の転倒防止。住宅用火災警報装置。などを用意しています。

今回も平成16年3月13日旧萩中団地で行われた各種実験と訓練の中から防炎衣料着火実験の様子を見てみましょう。

防炎加工された衣料(浴衣)と防炎加工されていない衣料(浴衣)をベランダの物干しにハンガーに干した状態で、浴衣の裾にライターで同時に火をつけたらどうなるか?・・・という実験でした。

防炎加工されていない浴衣は、下から上まで一気に火が上りました。そして浴衣は、その原形をとどめることなく
灰になってしまいました。ところが、防炎加工された浴衣の裾に火を点けようといくら火を近づけても燃えることはありませんでした。

それの様子を写したものが、下記の写真です。(:防炎加工 / :非防炎加工
                 
                  ① ↑ 浴衣の裾にライターで同時に着火します。

   
↑①②見ずらいですが、右はすぐ火が点きました。左は、なかなか点きません。

 ←右の浴衣は、火がハンガーを越え天井まで立ち上っています。

右は、右半身燃えています左は、が点きません。

 ←右は、ほとんど原形を留めていません

 ←右は、灰となってに塊だけが残りました。

このように消防署員が実物を使用して火災を再現したり、体験させる訓練は、素人がするには危険です。だから消防職員や消防団員による指導以外では、行ってはいけません。消防職員、消防団員によって実演がされたものを実際に目にすることで、実際にその浴衣を身にまとっていたことを想像してください。・・・・・・・・その恐怖を体験し、その恐怖から逃れる術を学ぶことが出来るので、このような実験の見学及び体験的訓練を防災訓練に盛り込んでいけると良いかと思います。

★この訓練後この旧萩中団地では、東京消防庁のハイパーレスキューなどのレスキュー隊が非公開で各種訓練に使用されたそうです。私も自宅とご近所を潰して、その地にマンションが建った経験があります。それは悲しい寂しい思い出になりました。だから、旧萩中団地にお住まいだった方々がこの訓練の様子をご覧になられたら、さぞ悲しい思いをされるのではないかと思いました。だから、あの訓練から5年間は、ほとんど公開しないでおきました。

★今回、ブログに掲載たしましたのは、この訓練や実験の記録を多くの方に見ていただいて、この訓練や実験の意義や成果、そして今後の防災訓練の方法や実際の火災の恐怖と対処法などの参考にしていただきたいと思います。

2009.12.08

マンション・集合住宅の防災訓練考④


9階建 およそ150戸

 大型マンションの防災訓練!

マンション防災訓練の基本は、“通報”・“消火”・“避難”です。

 8階で火災発生!
119番通報 管理員が、管理員室より消防署に通報しています。

         消火器による消火訓練

避難訓練
 
8階から避難開始

最寄りの消防署 ・消防分署 ・消防出張所では、マンションの規模や敷地の広さを考慮した上で必要な資機材のほか、消防ポンプ車、はしご車、指揮車が演習として参加することがあります。興味のある方は、自マンションの防火管理者と相談すると良いでしょう。マンションには、子供も住んでいます。消防車の前や消防職員との記念撮影会などを企画するのも良いでしょう。
     
***********************************
   ←(写真:当時のマンションの防火管理者)

『マンションに限りませんが防災訓練を行う際、ただ訓練を実施して住民に消火器や通報のやり方を行うより仮想の災害を想定して参加者がどのように行動するべきかを訓練を通じて体験していけたらと心がけています。消防署も企画を相談すると協力していただけます。』(当時のマンション管理者談)




2009.12.06

マンション・集合住宅の防災訓練考③

てんぷら油火災の恐怖!

先日の糀谷地区一斉防災訓練のある町会では、消防職員がてんぷら油火災を体感させるとともに、てんぷら料理では十分な配慮を行い、万が一にも火災が発生したら、落ち着いて初期消火にあたるよう指導がありました。(写真一枚目)
初めて見る方には、天井まで一気に火柱が上がるのに驚き、火災の恐ろしさを体感されたことでしょう。

  

以下は、平成16年3月13日旧萩中団地でのてんぷら火災実験の様子です。
 
上記のように屋外での実験と違い、室内での実験は火災の威力を知ることが出来ます。
下の4枚は、てんぷら油火災の実験の様子です。


ガスコンロでてんぷらを揚げています。ちょっと目を離した隙に、油の温度が上がり着火。

←鍋に慌てて水を入れたら火柱が上がりました。

←鍋の火が、ガスコンロに移る寸前。

←鍋の油とガスコンロのガスが同時に燃えだしたところです。(上記2枚目と同じ)

2009.12.06

マンション・集合住宅の防災訓練考②

今回は、ベランダに荷物を大量に置いておくと火災時に上下階に延焼する危険性があることを実証する実験の写真を掲載。これは、平成16年 3月13日の旧萩中団地での火災実験の写真。実際に目にして、その恐怖を実感した貴重な写真です。尚、着火から消火までの時間は、約1分強と非常に短い時間でした。条件が揃えば、短時間に延焼することを知ってください。
(この条件=状況は、通常よく目にする光景とです。充分気をつけたいものです。)
       
   
↑1階ベランダの荷物に着火。↑荷物に火が回ります。↑荷物の炎が、ベランダの洗濯物に延焼。


 
↑ベランダの荷物の火が、上階の布団に燃え移り、上階の部屋まで延焼していきます。

   
↑火勢が強くなって危険なので、ベランダから落ちる火を消火しています。これが、上階なら下の階にも延焼します。

←旧萩中団地、周辺町会、消防団、災害時支援ボランティアの見守る中、消防隊が消火して実験は終了。ベランダに可燃物を大量に放置すると、火災時に上下の階に延焼する可能性が高いことが実証されました。また、ベランダは、避難路でもあるので、余計なものは極力置いておかないようにしなければいけません。
(実験のため、2階から上階への延焼を防ぐカバーがしてあります。もし、このカバーがなければ、さらに上階へ延焼する可能性があります。)


 

2009.12.05

マンション・集合住宅の防災訓練考①

“地域防災力”というと、消防団・自主防災組織・市民消火隊などが、頭に浮かびます。
しかし、地域には集合住宅やマンションも増加しています。このマンションの防災力に注目してみましょう。

マンションには、20軒ほどの小規模から大規模なものまで多種多様。
今回は、私の住む中規模マンションの防災訓練の様子をご紹介します。
今後は、友人知人のマンションの防災訓練や防災装置、防災の取り組みなどを紹介します。

それでは、平成17年の訓練の様子を振り返ってみよう。

『某マンションにおける防災活動の事例』 (大田区内 9階建て 49室)

★防災訓練
マンションの防災訓練は、法的には通報・消火・避難訓練で良い。
今回紹介するマンションは、平成6年竣工の翌年から防災訓練を毎年実施している。防火管理者は、訓練計画書を蒲田消防署予防課に提出。その内容に則しながら、実施していく。

当初の訓練は、消防署に指導をお願いした。それは、電話による通報訓練、訓練用消火器による初期消火訓練、心肺蘇生訓練だった。しかし、よそで本当の火災が発生すると、消防隊はその場から出場してしまい、その後の穴埋めに困ったことがあった。
それから何年かは訓練用消火器を借りての自主訓練を実施した。
このほか、マンション外(消防署内)で救命訓練(三角巾、心肺蘇生法)や町会の防災訓練に参加したこともある。しかし、マンション内で訓練をしたほうが、本格的実践的な訓練が出来ると参加住民からは好評だった。

さらに災害は、地震や火災だけではなく、怪我や病気などもあり、それにも対応できるように訓練したほうが良い。
マンション内の防災訓練はマンション住民の顔や名前を覚える機会にもなる。それは住民間の信頼を生み、それが互いを思いやる心を生み、協力して防災や減災(災害を減らすこと)が出来るようになる。そしてマンション内で知らない人を見分ける防犯にも繋がっていくのである。

① 避難誘導訓練 

《管理員室》 ←全室同時に避難誘導放送実施!


訓練用 放送連絡要領
(ゆっくり、はっきり、大きな声で) 
「こちらは、1階 管理員室です。これより防災訓練の放送を行います。」(繰り返す)
(一拍あける)「訓練 訓練。」
(一拍あける)「ただいまの地震により東側、お隣の家屋から火災が発生しました。」
(ゆっくり、はっきり、大きな声で)「危険ですのでマンション一階に避難して下さい。」
「煙が強く、東側の階段は使用しないで下さい。エレベーターは使わないで下さい。西、国道側の階段を慌てずに降りて、管理員室前に集合してください。繰り返します。」

② 避難訓練   《廊下・階段》
 ↓エレベーターは使わない。慌てず順に階段を降りる。
←担当理事が逃げ遅れた住民がいなか確認して降りる。


③住民確認作業  《エントラス》

←避難住民の確認、逃げ遅れた人や怪我をした人はいないか。確認する。

④ 蒲田消防署災害時支援ボランティアによる救助、搬送、救命(心肺蘇生法)訓練
このマンションは、防災訓練の指導者として蒲田消防署に指導を依頼してきた。すると本署または六郷出張所から署員の方がポンプ車や、はしご車に訓練資機材を積み込んできて指導にあたった。この他、所属町会の市民消火隊に指導をお願いしたこともある。そしてこの年の防災訓練では、蒲田消防署を通して蒲田消防ボランティアの会に訓練指導を要請した。

《ポスト室前》
         
     ↑心臓マッサージの位置確認         ↑毛布1枚を担架にして搬送する方法           

⑤消火栓確認 《各階の廊下》

 
 ↑これは消防隊用の連結送水管(放水口)↑ 消防隊がホースを接続して消火活動に使用するもの。
  ◎住民には、使用できない。

屋内消火栓
は、住民が消火器で消火できない火災を消火するために装備されている。
(消防法の基準で、消火栓のないマンションもある。このマンションの屋内消火栓は、二人用。他所には、一人用もある。)

    
 ↑ホースをラックから全部出す。  ↑火災の部屋までホースを延長。水を出す合図は、右手を上げる。 


 ↑右手が上がったら屋内消火栓のハンドルを回そう!

⑥消火栓放水訓練 《1階駐車場》
 
このマンションでは、防災訓練で実際に消火栓から放水する訓練を毎年実施している(平成22年以降は2年に1回に変更予定)
(実際には放水時非常ベルが鳴るので、消防設備会社に協力を要請。ベルを鳴らさずに訓練できるようにして貰っている。その会社の人も「消火栓を使用して訓練をするマンションは、このマンションぐらい。熱心さに驚くばかり。」と、言っていた。)
消火栓は、住民による消火器で消えなかった火災に対し消防隊が到着するまでの間、被害拡大を防ぐために使用する。
消火栓は消防隊が使用するものではなく、住民が自衛消火をするために設置された消火設備。
防災訓練時に使用方法や水圧を体感し、実際に使用するとき焦らず的確に使用出来ることを目的としている。


最寄りの消防署 ・ 分署 ・ 出張所では、マンションの規模や敷地の広さを考慮した上で必要な資機材のほか、消防ポンプ車、はしご車、指揮車が演習として参加することもある。
興味のある方は、自宅マンション防火管理者と相談すると良い。賃貸マンションの場合は、大家さん或いは、マンション会社に相談すると良い。

⑦非常食炊き出し訓練と試食会《1階駐車場》

今回は、五目御飯のアルファ米(50人分)

  
  
↑ アルファ米の上に具を入れる。  ↑良くかき回す。  ↑熱いお湯を入れ、封をして15分そのままにして出来上がり!

    
  ↑ご飯をほぐす。     ↑ご飯を盛る。      ↑試食会を兼ねて、親睦会を開くと、良いでしょう。

マンションで、親睦会を開くと上下階や左右の隣などに友人知人ができる。
防災や防犯は、顔見知りになることが大切だ。隣近所の顔を知り名前を知れば、もしもの時に「あの人は、どうしただろう?」「その人は、助かっただろうか?」と心配になり助け合う力が沸いてくるというものだ。
隣近所との付き合いがしたくないからマンションに入る人もいるが、災害時には助け合うことが肝要だ。これを機会に考えてみて如何だろうか。






 

2009.11.30

糀谷地区一斉防災訓練 見学!

11月29日9時から大田区の糀谷地区10町会・自治会で一斉に防災訓練が実施されました。
昨年の防災公園を使用した総合防災訓練と違い、各町会自治会が単一で一斉に訓練を行いました。
10町会自治会のうち、本日は5町会を順に回って訓練を見学してきました。

各町会により訓練会場の広さや規模が違います。それに参加人数なども違います。ただ、“自分たちの町は自分たちで守ろう”。“大震災・災害時いは、公助は急には来てくれないので、自助・共助が大切だ!”・・・という思いが感じられる訓練でした。

見学させてくださいました各町会で、私が特に気になりました点を紹介します。

★西糀谷一丁目町会
←町内会館を煙ハウスとして使用。テントの煙ハウスと違い、臨場感がありました。

町内会館の煙ハウス内部写真→←内部は、段ボールで仕切られ順路はあるが、周囲に調度品があって
火災現場を避難しているような気がします。

←防火水槽に可搬式ポンプの吸管を入れています。(水を取りながら、人が落ちないように蓋をして囲いがしてあります。)



★西糀谷三丁目町会
C級可搬式ポンプ →         
  D級可搬式ポンプ→
              (旧式を買取整備して、町内の各地区の公園に配置し、災害時の火災に備えています。)

防災訓練会場には、お手製の大地震年表が貼られていた。

←上記の掲示板だけでなく、大地震の被害写真を首からさげ訓練会場内を回り、
訓練をする参加者に直接災害の教訓を語りかける係の方がいらっしゃいました。

★西糀谷四丁目町会
てんぷら火災消火訓練→←ボランティア担当N係長(右から二人目)が、説明。・・・「少量の水でも、火柱が上がる。決して油火災には慌てて水をかけないように!!」

女性ミニポンプ隊によるD級可搬式ポンプ操法→ 
(防火水槽使用時に人の落下を避けるために町会役員が手製で作った専用蓋。)

★東糀谷一・二町会、東糀谷三・四・五・六町会

(西糀谷1 → 4 → 3 → (2) → 東糀谷小学校へ。自宅が六郷地区なので土地勘が殆どなく大田区の地図と道行く方に教えていただきながら、自転車で糀谷の町を全力疾走してきました。 )
 ←こちらの町会は、9時から避難訓練、発災型訓練(発災対応型?)、東糀谷小学校で煙ハウスを体験後に体育館で防災ビデオを30分観賞。その後も訓練は続くようでした。この後、上記の西糀谷四丁目町会の油火災訓練を見学するため、猛ダッシュで戻りました。

このほかにも、町会独自の防災アイデアや訓練の仕方があり学ぶことの多い有意義な見学でした。今後、災害時支援ボランティアとして参加出来ない場合でも、出来るかり各地の防災訓練を見学して、多くの智恵を学び活かしていきたいと思います。
本日突然、お邪魔させてくださいました各町会の役員と住民の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。

************************************************************************************************************************

昨年の合同防災訓練では、消防署のほか消防団、警察署、大田区、自衛隊、ライフライン関係会社などが展示訓練を行いました。災害時支援ボランティアも救助救出訓練をさせていただきました。また、地元の市民消火隊の方々が、一斉放水をされ、あいにくの雨の中でも、とても盛り上がりました。

ただ、一般住民にとっては如何だったのでしょうか。
これだけ多くの“公助”が、一同に介するような光景を間近でみれば、「大災害時に通常のように救急車や消防車が呼んでもすぐには助けに来れません。」「だから“自助・供助”が必要です。」と、言っても信じられるでしょうか。

各町会の役員さん方も、防災訓練の準備・進行・後片付けなど大変なご苦労をされています。
それに報いるためにも多くの町会内の住民に参加していただきたいと思います。

大災害では、同時多発的に火災やけが人が発生する可能性があります。消防署も消防団員も多くの“公助”の立場の人も同時に被災するのです。だから“公助”の体制が整うまでは、“自助”“共助”でその難局を乗り切らなければなりません。それが“自助”“共助”の必要性と必然性だと思います。

災害時支援ボランティアは、大地震大災害発生時に消防署の指示下で消防職員・消防団員の後方支援として現場に入ります。必ずどこかの町会のお手伝いをすると決まっているわけではありません。
それでも平常時から各種の防災訓練にお邪魔し、訓練のお手伝いをすることで町会の役員さんや地域の方に災害時支援ボランティをご理解いただきたいと思います。もし、災害時に私たちがその地域で活動する時、知らない他所者より顔見知りの方が、互いに協力しやすいと思います。それと同時に、地域の構造的特色や道順を知ることは、活動が迅速に進むと思います。

次へ »